マンガみたいな事が起きました。*続*
雨はバケツをひっくり返したように
アスファルトを叩きつけている。
外は真っ暗。
教室の電気が異常に明るく感じた。
「同情できるくらい余裕なのね?
だったら、余裕無くしてやるわよ。
結婚も破棄させてやるわ!」
ののかさんのけたたましい声が
響きわたる。
ザァーッ
ザァーッ
カエルもこんな雨は予想していたのだろうか。
「あのね………」
ののかさんの発言が
雨の音も世の中の全ての音が
あたしから奪った。