マンガみたいな事が起きました。*続*

「あたし、渉に初めてを捧げたとき、
すっごく幸せを感じたの」


幸せ………


「ののかさんももしかしたら行為中は幸せだったかもしれない。
好きな人に捧げるから……自分を見てくれてるって実感できるから…」


「私は……っ、幸せよ?」


幸せなのに何で涙が溢れんの!


これじゃぁ、辛かったみたいじゃない。


「……終わった後も幸せだった?」



彼女の言葉にハッとする。


そう言えば、家に帰って震えていたことに気付いたんだ。


お風呂に入って洗っても怖くて、
思い出したくなかった。


「相川、俺のこと許してくれとは言わない。でも、お互いにもう……区切りをつけないか?」


許せないなんて、
私が言える立場じゃない。


むしろ

「ごめんなさい……っ」


私が謝るべきなんだから。




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