マンガみたいな事が起きました。*続*
正直、外に出ることも億劫だった。
「ほらあそこの家の息子さんよ」
「お兄さんは頭がいいのにねぇ」
「よく言うじゃない?
兄弟でどっちかが豊作でどっちかは不作だって」
近所の声
周りからの目
いつしか兄貴のことを避け始め、
親もどうでもいい存在になった。
俺がいない方がいいんだろ?
いっそ消えてやろーかと思った時もある。
結局、俺は臆病者で実行には移せなかったけど。