マンガみたいな事が起きました。*続*

放課後


「ののか先生!」


廊下で呼び止められ、
振り向けば東雲さんがいた。


「あたしっ、ののかさん……じゃなくて、ののか先生のおかげで渉と輝さんのこと、いっぱい知ることができました!!
ありがとうございました!!」


この子には本当に迷惑をかけてしまったわ。


私の勝手な思いをぶちまけてしまったんだから。


「私こそ、ありがとう。
あなたがいなかったら……。
渉さんとこれからも仲良くしてね。
じゃないと、渉さんは素敵だから取られちゃうわよ?」


2人で並んで笑い合う。


こんな風に終われて良かった。



夏到来、私は清々しく校門を出た。


 

         ののかside 終



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