マンガみたいな事が起きました。*続*

俺はA大に行かなかったら
今の自分はなかったと思う。


A大に行ってあいつと出会わなかったら
教師になろうと思わなかった。


「目標ないまま大学に進学するって、たしかにしょうもない考えかもしれない。
でもさ、そこで出会う人とか環境とかで結構その後って変わると思う」


俺は舞の肩を抱き寄せて
過去を振り返った。


高校、大学、今


全部繋がってるもんだな。


「あたし、もっと英語学びたい。
そんな理由でもいい?」


「俺は舞のしたいことさせてやりたい。
俺がいるからって縛り付けたくない」


舞にはちゃんと自分の意志というものを持ってこの先を歩んでほしい。


どんな道を選択しても、
俺は味方でいるし一番近くにいるから。

  


          渉side 終


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