マンガみたいな事が起きました。*続*
「わぁー広い!」
部屋はかなり大きめの所で
ガラス張りのバルコニー付き。
そこからは海が一望できる。
「ベッドもふかふかだぁ」
飛び込むともふっと音がして、
身体を包むように沈む。
「俺の前で真っ先にベッドに行くなんて
強気だな…」
「え?」
いつの間にやら渉がベッドに腰かけていて、あたしの方に身体を倒して唇との距離を縮めていた。
「キス、したい?」
息が唇に当たる。
まだ明るいのにこんな状況……
どうしよう、キス……したいな。
あたしが目を泳がせていると、
「焦れったい」
捨て台詞のように呟いてあたしの唇を強引に奪った。