マンガみたいな事が起きました。*続*

部屋のドアを開けられて一歩。


その瞬間、よくわからない動きをさせられた。

気付けばキスされていて、
気付けば壁ドンされていて、
気付けば渉の口付けに陶酔していた。



「何照れてんだよ。
可愛いなんて俺だけが知ってればいいんだ…」


俺様な口調で言われて
身体が震えてるのがわかる。


「へぇー、こんな冷たい言い方にも身体が反応しちゃうわけ?
…………舞ってドMだね…」


鼓膜に響く低い声


自信ありありの目


身体が疼いてしまう。


昨晩のように乱れてしまう。


「舞、軽く……しよっか…」


悪魔な囁きは身体を熱くさせるのにはもってこいの武器。


色っぽい表情や声色は凶器に変わっちゃうんだ。



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