マンガみたいな事が起きました。*続*
それでもやっぱり恥ずかしくて答えられない。
渉は掬った髪にキスをしていく。
唇ほど感じない、
でも溶けていきそうな感覚になってしまう。
前髪にもキスをされ、
ジッとこちらを見られた。
「続き、したくない?
もしかして身体辛くなってる?」
これはたぶん、おそらく、
心配してくれてるんだと感じた。
さっきとはちょっと違うから。
ここで頷けば渉は離れてしまう。
………離れたくないよ。
「続き、したい…」
小さな声で答えると満面の笑みを浮かべてあたしに近付いた。
あたしは目を閉じて渉の唇を感じる。
さっきより熱くて、
さっきより逃れられない。