マンガみたいな事が起きました。*続*
深みを増す口付けに
あたしは渉の首元に腕を伸ばして自分から距離を縮めた。
もっと側にきてほしい。
1つになっちゃいたいよ。
卑猥な音が唇から聞こえる。
それに煽られてしまう。
唇を離すと銀色の線から絡まっていて、
渉はいつもそれを拭ってくれる。
「このまましたいけど、
ちょっと待って」
いつもなら止めないのに
渉があたしから離れた。
それが嫌で袖を掴むと、
優しく笑っておでこにキスを落とした。
渉はベッドの近くにあった紙袋から
大きな包装をされた物を取り出してあたしに渡す。
あたしは倒れていた身体を起こし、
包装を解いていく。