マンガみたいな事が起きました。*続*
3日目
朝までぐっすりだったあたしたち。
起きたのは昨日と変わらずの9時。
帰るのは2時の飛行機だから、
国際通りに行くためにも早く行動しなくてはならない。
「渉、起きて!!」
隣でまだ寝ている渉を揺すり起こす。
普段なら心地良く寝ている渉を
無理やり起こすなんてしないけど。
今日は違うんだから!
「んー…、もう10分」
眠いくせに力は強い。
あたしを抱き寄せてきた。
「ちょっと!?」
「柔らけー…」
そこはね、ないようである胸なの!!
セクハラだ、セクハラ。
頬を擦り寄せられて恥ずかしくて
ほっぺが熱くなる。
無意識か意識的にか、
タオルケットの上から顔を押し当てられた。
「や、やだやだ…っ」
タオルケット越しに吐息が感じられる。
「んー……」
唇が当たってるってば!!!!
どうしよう、身体が熱を持ってきた。
あたし変態じゃん。
渉にはそんな気がないのに(たぶん)。
「お願い、起きて」
「舞からキスされたら起きるー…」
なんて奴だ。
でも国際通りに行くためにも!
あたしは渉に唇を重ねた。