マンガみたいな事が起きました。*続*
「舞、これ美味しいぞ~」
「…………」
「まーいちゃーん、これどうかなー?」
「…………」
渉なんて知らないもん。
あたしは絶賛ふてくされ中だ。
「舞さん、ごめんなさい」
謝られたって……
「可愛いから歯止めきかないんだよ…」
何言われたって……
「ごめん、好き」
愛の言葉を囁かれたって……
「舞、あーん」
食べ物で釣られたって……
でも、それ本当に美味しそう。
パクッと食べると、
「ほわわわ~」
ほっぺが落ちそうなくらい美味しい!
「買おっか」
「うんっ!!
…………あ、」
渉は隣で爆笑してる。
ついつい美味しい食べ物のせいで
渉に心を許してしまった。
そんな渉はあたしの頭をポンポンして
満足げに会計を済ました。