マンガみたいな事が起きました。*続*

学級委員が黒板に全員分の名前を役柄の下に書いていく。


あたしは見たくないから机にふせて目を瞑っていた。


「白雪姫、黒板見ろって」


「……」


「王子様は誰かなー?
気になる気になるっ!!」


「………」


最悪。


40分の1だよ?


マンガじゃないんだからさぁ!!


いくらなんでも運悪すぎるよ。


そう、あたしは白雪姫に決まってしまった。


そりゃもう、くじを見た瞬間落としちゃったよ。


それを学級委員に確認されて、
黒板に名前を書かれて……。


「いいじゃん!
俺は鏡役だし、東雲のこと褒め称えてあ・げ・る♡」


裕貴くん元気だね…、

元気すぎるよ。





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