マンガみたいな事が起きました。*続*
───そして現在に至る。
「ありえねぇー…」
さっきまで使っていたソファーから一転、あたしたちはベッドに腰掛けていた。
夏休みが終わり秋になり、
急に肌寒くなってきた今日この頃。
あたしは見事AO入試で合格し、
本校初のA大合格者と言われた。
これも全部となりにいる渉のおかげなんだけどね。
「でも他の奴が王子様だと、
舞はそいつとキスか……」
「キスのふりだから!」
そう突っ込んでも無視され、
渉は頭を抱えていた。
「この年になって、王子様……」
「いいじゃん、あたしは渉が王子様役で良かったよ?」
安心感あるしね。
これが裕貴くんとかだったら
緊張感しかないよね。