マンガみたいな事が起きました。*続*

「もう寝よう。
体力より精神的に疲れた…」


「明日から練習だもんね」


「あぁ……」


あたしたちは浮かない顔をしたまま横になった。

渉の左腕を枕にして、
あたしはぴっとりとくっつく。


「俺はともかく、舞の白雪姫は楽しみにしてるからな。
じゃ、おやすみ」


「え……あ、はい」


サイドにある電気を消して
あたしたちは夢の国へと旅立った。


夢の中であたしは白雪姫になって、
虹色毒リンゴを食べずに王子様に渡した夢を見た。




< 359 / 423 >

この作品をシェア

pagetop