マンガみたいな事が起きました。*続*
「いい加減、慣れろよ」
渉の肩に重心を掛けてより掛かるあたしにそう言ってきた。
慣れるわけないじゃん。
あたしは骨抜きされた身体を
渉に預けながらそう抵抗した。
もちろん、心の中で……。
「保健室っていいよな」
わけがわからない。
でも危険な香りがする。
今の渉は危険だ。
でもそんなキラッと光った目に
あたしは逆らえない。
「王子様……」
「なに、姫様?」
ここは保健室。
ここは学校。
でも……
「もっと」
本当の白雪姫はあたしみたいに
王子様から離れられないの。