マンガみたいな事が起きました。*続*


「いい加減、慣れろよ」


渉の肩に重心を掛けてより掛かるあたしにそう言ってきた。


慣れるわけないじゃん。


あたしは骨抜きされた身体を
渉に預けながらそう抵抗した。


もちろん、心の中で……。



「保健室っていいよな」


わけがわからない。

でも危険な香りがする。


今の渉は危険だ。


でもそんなキラッと光った目に
あたしは逆らえない。


「王子様……」


「なに、姫様?」


ここは保健室。

ここは学校。


でも……


「もっと」


本当の白雪姫はあたしみたいに
王子様から離れられないの。




< 387 / 423 >

この作品をシェア

pagetop