マンガみたいな事が起きました。*続*
舞side


お正月は色々あった。


輝さんのことは詳しく聞けなかった。

聞いていいのかわからないし、
聞いた後の反応もどうすればいいかわからないから。


渉の苦しげな表情も
どうにかしたくても何もできなかった。


さつきと大雅との初詣は、
おみくじで大吉なのにも関わらず

“恋愛 相手を信じ抜くこと”

と、意味深なお告げをもった。


おもちを食べ過ぎて太ったかなーなんて思っていたら、丁度よく雪が積もった。


渉と雪合戦をして、

雪だるまを作って………


脂肪も不安も雪で溶けていくようだった。


「この雪だるま、舞みたいだ」


「ひ、ひどい!!」


それってお腹出て太って可愛くないってこと?


「可愛いじゃん?
あと、温めると溶けちゃうとこ」


「雪だもん、溶けるに決まってるじゃん」


「そういう意味じゃねーよ」


渉は帽子で隠れてるあたしの耳を出して、


“俺が触ったら舞は溶けてくだろ?
ベッドの上で、な”


そんな変態発言までしていた。


雪が降って寒いはずなのに、
顔が熱くなってそれこそ雪が溶けていきそうだった。




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