マンガみたいな事が起きました。*続*
暫くして唇を離した渉は満足げだった。
「このまま、ホテル行くぞ!!」
逆上せたあたしをお姫様抱っこして
チャペルを一歩、また一歩。
最後、出入り口で2回りも3回りもして
あたしにまた口付けをした。
車に乗れば急発進する車内。
カボチャの馬車でも
白馬でもないのに。
「お姫様、今宵は愛し合いましょうね」
ニヤッと笑ってそんな危ないことを言った王子様。
全てはマンガみたいな事から始まった。
そして、今。
あたしたちはリアルを生きてる。
「王子様…」
「お姫様…」
マンガみたいな甘い二人は永遠に。
──完──