マンガみたいな事が起きました。*続*

「今回は英語以外もやれよ?」

食事中、渉に言われて

「………」

無言で俯くあたし。


毎回やってるよ?

てか、逆に英語あんまりやってないよ?


「俺のこと、大好きだもんな?」


ニヤリと笑った顔


そんな意地悪な顔にもキュンとなる。
病気かな。

『渉大好き病』


でも、素直には言えず……


「そ、そんなこと…」

面と向かって言うのは恥ずかしい。

そんな照れを持っていたら、

テーブルの上で手を握られた。


手を握ってときめくなんて初心者。

これ以上は何度もしてるのに。

「好き、だろ?」

指の間をスッとなぞられ、
それですら反応しちゃうあたし。


当たり前じゃん……


「好き、じゃなくて…大好き、だよ?」


言葉では伝えきれないくらい想ってるよ?


恥ずかしさで俯きながら目線だけ上げると、片手で顔を覆う渉がいた。


「破壊力すげー…」


顔真っ赤


照れてるの?


「可愛い…」


もしかして久しぶりに『可愛い』って思ったんじゃないかな。
いつもは『かっこいい』だから。







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