マンガみたいな事が起きました。*続*
「舞ってその歌手好きだよねー。
大晦日の時も俺が話しかけてんのに、
その歌手から目離さなかったし」
お風呂からあがった渉が
隣に座る。
いい匂いがする。
それに、まだ乾き切ってない髪がなんとも色っぽい。
「あれ?
今日は俺のこと見てんの?
この前、学習した?」
「え……?」
この前……
あ、大晦日の………
わかってしまい、
顔が赤くなってきたのが自覚できた。
「あの日はやばかったな。
舞があんなに俺を煽るから大変、大変」
「あ、あたし?」
「扇状的な舞も好きだよ」
チュッと音を立ててキスをされ、
なんとなく照れる。
「襲いそうだから風呂入ってこい」
「………はい」
渉の予告は当たるから。