マンガみたいな事が起きました。*続*
4月は、身体測定だの授業説明だので
何かと早かった。
5月、特に変わらないゴールデンウイーク明け。
いや、ゴールデンウイークは
すごく内容濃かったけど………。
「東雲、エロいこと考えてんだろー?」
「な、そんなわけないしっ!!」
「じゃぁ、先生のこと考えてにやけてたんだな?」
「……ちがうし…」
にやけてたって……
顔に出てたってこと!?
「もぉっ、朝から舞ちゃんをいじめちゃだめっ!」
ふわふわの髪があたしの前に
立ちはだかった。
いい匂いがする……。
「中村サンこわーい」
あたしはね、後ろから感じる大雅の視線が怖いよ。
裕貴くん気付いて……。
たぶん後で「裕貴、ちょっと」
ほらね、呼び出されたでしょ?
今、大雅はさつきを守る王子様なんだから。