Special to me
その日によって、私の仕事に対するテンションが違っているようで、米原さんに会えた・・・じゃなくて、見られた日の仕事は笑顔で声が大きい。

しかし、いなかった日は表情がなく声も小さいと、先輩に言われた。

社長には"ムラがあるね"と指摘された。

テンションに差がある理由を聞かれたけど"米原さんがいたから"とか"米原さんがいなかったから"とは社長には言えない。

そんなの、中学生の先輩への憧れか。

いや、それ以前にアイドルグループの追っかけか。

いずれにしても、レベルの低い、幼稚な理由なのだから。

どこに住んでいるのかな、何歳なんだろ?
彼女はいるのかな?

やっぱり考えることは中学生や女子高生と変わらない。

そんなある日、同期で飲みに行った。

メンバーは、営業局の桐生、促進局の花村、広告局の谷重、第一編集局の溝口、総務局の恵美加、そして私。

私達の同期は12人だから、ちょうど半分が来たことになる。
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