Special to me
『ひとつは、きっと僕が思うに、米原と君は、コインの裏表のような似た物同士だと思う。だから決して、米原から離れないで欲しい、これは僕からのお願い』

「私も、それを望んでいます」

どこかで、絶対、晃樹と話し合おう。

『あともうひとつは・・・』

"あれ"と、窓の外を指差した曽我さん。

立ち上がって私も窓の外を見ると、曽我さんが指を差した方向に・・・晃樹の車がある。

『勤務の時は車を使わないんだけど、実は2時間ほど前に"車を置かせてください"って米原が来たんだよ。だから近くに用事があるんだろうね。でも君はここにいるから不思議でさ』

2時間前?
もしかしたら、うちに来た??

「お茶、ありがとうございました!」

慌てて私は駅を出た。
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