Special to me
★彼女の次兄~side KOUKI~
真子の家にお邪魔した元旦。
俺の態度がはっきりしないばっかりに、真子の両親はおろか、真子自身の態度まで硬化させてしまった。
俺が撒いた種とは言え、真子の怒りと悲しみに満ちた顔をあの場で見てしまったショックは、あれから仕事そのものにも影響が出始めていた。
『おい、お前何やっているんだよ!』
ベテランの助役さんに怒鳴られた。
券売機に硬貨をセットするための作業をしていた時のこと。
助役さんと一緒に作業していたが、俺が100円玉と10円玉をセットする位置が逆だったことに、寸前で助役さんが気付いた。
自分のやっていたことが信じられない俺。
「す、すみません・・・」
『謝れば済むものではないぞ!これをそのままにして営業していたら、各報道機関にリリースして、始末書ものだということくらい、お前なら分かるはずだ!』
助役さんが作業している姿をただ呆然と見つめているしかなかった。
後ろから、そんな俺の姿を見ていたらしい曽我さん。
肩を叩かれた。
『お客さんが来てるぞ』
「僕に、ですか?」
以前対応したお客さんとか、かな?
俺の態度がはっきりしないばっかりに、真子の両親はおろか、真子自身の態度まで硬化させてしまった。
俺が撒いた種とは言え、真子の怒りと悲しみに満ちた顔をあの場で見てしまったショックは、あれから仕事そのものにも影響が出始めていた。
『おい、お前何やっているんだよ!』
ベテランの助役さんに怒鳴られた。
券売機に硬貨をセットするための作業をしていた時のこと。
助役さんと一緒に作業していたが、俺が100円玉と10円玉をセットする位置が逆だったことに、寸前で助役さんが気付いた。
自分のやっていたことが信じられない俺。
「す、すみません・・・」
『謝れば済むものではないぞ!これをそのままにして営業していたら、各報道機関にリリースして、始末書ものだということくらい、お前なら分かるはずだ!』
助役さんが作業している姿をただ呆然と見つめているしかなかった。
後ろから、そんな俺の姿を見ていたらしい曽我さん。
肩を叩かれた。
『お客さんが来てるぞ』
「僕に、ですか?」
以前対応したお客さんとか、かな?