Special to me
『だから、安定した職業として思いついたのが、警察官だったんだ。試験を受けて、警察学校通って、交番勤務を経て、俺は機動隊へ異動になった』
「機動隊・・・」
『交番勤務、楽しかったんだけどな。色んな人が来て、色んな案内をして、色んな相談を受けたり、ただ雑談していたり。でも、機動隊に入ったことが、俺にある人との出会いのきっかけを作ることになった』
そう言って、純さんは遠くを見る目になった。
『機動隊が出動する、ある穏やかでない事件があって、俺達はハイジャック犯のために強行突入の指示を待っていた。その時、規制線を越えて勝手に入ってきたあるテレビ局の女性記者がいて、そこにたまたま一番近くにいた俺が止めた』
まだ、入社1年目であろう若い女性。
一生懸命なんだろうとは思ったが、ルールはルール。
規制線を越えてくる取材は許されない。
純さんは彼女を規制線の外へ出した。
彼女は純さんに粘ってくるかと思ったが、純さんの指示に素直に応じた。
そこからは規制線の最前で純さんをずっと見ていた。
その眼差しは、純さんにも分かるくらい強いもの。
ハイジャック犯は結局強行突破をすることなく投降した。
「機動隊・・・」
『交番勤務、楽しかったんだけどな。色んな人が来て、色んな案内をして、色んな相談を受けたり、ただ雑談していたり。でも、機動隊に入ったことが、俺にある人との出会いのきっかけを作ることになった』
そう言って、純さんは遠くを見る目になった。
『機動隊が出動する、ある穏やかでない事件があって、俺達はハイジャック犯のために強行突入の指示を待っていた。その時、規制線を越えて勝手に入ってきたあるテレビ局の女性記者がいて、そこにたまたま一番近くにいた俺が止めた』
まだ、入社1年目であろう若い女性。
一生懸命なんだろうとは思ったが、ルールはルール。
規制線を越えてくる取材は許されない。
純さんは彼女を規制線の外へ出した。
彼女は純さんに粘ってくるかと思ったが、純さんの指示に素直に応じた。
そこからは規制線の最前で純さんをずっと見ていた。
その眼差しは、純さんにも分かるくらい強いもの。
ハイジャック犯は結局強行突破をすることなく投降した。