Special to me
*大雪の夜
☆~side MAKO~
2月上旬。
すっかり"晃樹ショック"からは解消され、仕事も大分元のリズムを取り戻してきた私。
ある金曜日。
朝からテレビでやっていた天気予報で、昼ごろから雪が降り始め、夜半にはかなり積もるとの予報を繰り返し報じていた。
秘書室でも室長が、
『不要不急の用事は避けて、定時には退社してください』
との通達を受けた。
幸い、この天候のせいもあり、社長のアポイントのキャンセルも発生し、私は首尾よく定時で帰れる環境だった。
電車は同じことを考えている人が多いのか、いつもより混雑している。
晃樹は今日は2番。
夜半の雪だと、仮眠は取れるのだろうか。
電車が止まったりして、ずっとホームに立たないとならないだろうし。
寒いだろうなぁ。
仕事とはいえ、私の心配は尽きなかった。
宗岡駅には少し遅れて到着した。
ホームには雪が降り込んできており、足元がかなり悪くなっている。
この駅はこの駅を終点とする電車が1時間に2本あるため、降車したお客様を確認するために、下りホームには必ず常に交代で2名の駅員が立っている。
その1人が晃樹だった。
すっかり"晃樹ショック"からは解消され、仕事も大分元のリズムを取り戻してきた私。
ある金曜日。
朝からテレビでやっていた天気予報で、昼ごろから雪が降り始め、夜半にはかなり積もるとの予報を繰り返し報じていた。
秘書室でも室長が、
『不要不急の用事は避けて、定時には退社してください』
との通達を受けた。
幸い、この天候のせいもあり、社長のアポイントのキャンセルも発生し、私は首尾よく定時で帰れる環境だった。
電車は同じことを考えている人が多いのか、いつもより混雑している。
晃樹は今日は2番。
夜半の雪だと、仮眠は取れるのだろうか。
電車が止まったりして、ずっとホームに立たないとならないだろうし。
寒いだろうなぁ。
仕事とはいえ、私の心配は尽きなかった。
宗岡駅には少し遅れて到着した。
ホームには雪が降り込んできており、足元がかなり悪くなっている。
この駅はこの駅を終点とする電車が1時間に2本あるため、降車したお客様を確認するために、下りホームには必ず常に交代で2名の駅員が立っている。
その1人が晃樹だった。