Special to me
★~side KOUKI~
1時間、ホームに立っていた俺。
雪の降り方が強くなり、ホームに立っていても雪が顔に当たって痛い。
コートの内側に、真子の手編みのマフラーをしている。
明日、真子を抱きしめて暖めてもらおうかな。
仕事中なのにそんなことまで考えてしまう寒さ。
ダイヤが乱れており、駅の案内板には電車の発車時刻が表示されなくなっている。
事務室で運行情報を端末で見ている助役さんが構内放送で到着を知らせてくれはするけど、徐行運転をしているため、ホームへ入線するタイミングが読めない。
大分体が冷たくなってきた。
交代の駅員が来たところで、俺は事務室へ戻った。
すると、今の時間帯ではありえない味噌の香りがする。
一度コートを脱ごうと事務室奥に入ろうとすると、曽我さんに止められた。
『見ろよ』
すると、真子がキッチンで鍋の中のものを味見していた。
「真子?」
その俺の声に、真子が気付いた。
『お疲れ様です』
「何をしているの?」
『見ての通り、お手伝いです。米原さん、靴を脱いでください』
「はい?」
真子が"米原さん"と呼ぶのもそうだが、突然靴を脱げと言われて、俺は戸惑うばかり。
雪の降り方が強くなり、ホームに立っていても雪が顔に当たって痛い。
コートの内側に、真子の手編みのマフラーをしている。
明日、真子を抱きしめて暖めてもらおうかな。
仕事中なのにそんなことまで考えてしまう寒さ。
ダイヤが乱れており、駅の案内板には電車の発車時刻が表示されなくなっている。
事務室で運行情報を端末で見ている助役さんが構内放送で到着を知らせてくれはするけど、徐行運転をしているため、ホームへ入線するタイミングが読めない。
大分体が冷たくなってきた。
交代の駅員が来たところで、俺は事務室へ戻った。
すると、今の時間帯ではありえない味噌の香りがする。
一度コートを脱ごうと事務室奥に入ろうとすると、曽我さんに止められた。
『見ろよ』
すると、真子がキッチンで鍋の中のものを味見していた。
「真子?」
その俺の声に、真子が気付いた。
『お疲れ様です』
「何をしているの?」
『見ての通り、お手伝いです。米原さん、靴を脱いでください』
「はい?」
真子が"米原さん"と呼ぶのもそうだが、突然靴を脱げと言われて、俺は戸惑うばかり。