Special to me
*人生における一番の変化
★~side KOUKI~
6月に入った。
俺の誕生日プレゼントにと、あの後真子が腕時計をくれた。
"私とお揃いなの"と、自分は盤の小さい同じデザインの腕時計を出した。
少し重みがある、値の張りそうなアイテムだ。
それを最近はずっと左腕につけて、いつも仕事をしている。
そして、駅長室に呼び出された俺。
普段そんなに駅長と接点はないので、間違いなく助役試験の結果だろう。
俺は左腕の腕時計の上に右手を一度重ね、深呼吸して駅長室に向かった。
―コンコン―
中から"どうぞ"と言われたので入室すると、そこには駅長と、曽我さんがいた。
『君を呼び出したのは他でもない、助役試験の結果だ。私が口で言うのは簡単だが、今回は自分で確かめろ』
と、結果が入っていると思われる封筒が駅長から渡された。
既に封は切られており、俺は中身を出すだけ。
A4の紙には俺の名前、社員番号、生年月日が書かれており、その下に結果・・・
"合格"の赤い文字。
俺が結果を認識したのを見計らって、
『米原、おめでとう』
駅長がタイミング良く声を掛けてくれた。
俺の誕生日プレゼントにと、あの後真子が腕時計をくれた。
"私とお揃いなの"と、自分は盤の小さい同じデザインの腕時計を出した。
少し重みがある、値の張りそうなアイテムだ。
それを最近はずっと左腕につけて、いつも仕事をしている。
そして、駅長室に呼び出された俺。
普段そんなに駅長と接点はないので、間違いなく助役試験の結果だろう。
俺は左腕の腕時計の上に右手を一度重ね、深呼吸して駅長室に向かった。
―コンコン―
中から"どうぞ"と言われたので入室すると、そこには駅長と、曽我さんがいた。
『君を呼び出したのは他でもない、助役試験の結果だ。私が口で言うのは簡単だが、今回は自分で確かめろ』
と、結果が入っていると思われる封筒が駅長から渡された。
既に封は切られており、俺は中身を出すだけ。
A4の紙には俺の名前、社員番号、生年月日が書かれており、その下に結果・・・
"合格"の赤い文字。
俺が結果を認識したのを見計らって、
『米原、おめでとう』
駅長がタイミング良く声を掛けてくれた。