Special to me
『どちらかに決めて貰わないと、私との仕事に支障は出るね』
『もし、旧姓を名乗るなら結婚届と一緒に"旧姓使用届"も出してね。社内には真子みたいにこっちから言わないと届を出さない人がいっぱいいるから、困るのよ』
恵美加は両手を腰に当ててそんな事を社長の前で言ってしまってるけど、いいのかな?
社長はそんなことで怒る人ではないけどさ。
『君が届を出す立場になれるといいね、根本さん』
『じゃぁ、いい人紹介してくださいよぉ』
恵美加かふて腐れ気味に社長に訴える。
『まぁ、そのうちにね。でもこればっかりは"縁"や"運命"や"奇跡"や"相性"が伴わないとな』
『そんなに必要なんですかぁ?』
恵美加の言葉を社長は背中で聞いて、笑いながら社長室に去って行った。
社長が秘書室のフロアからいなくなったタイミングで、すみれさんが出社してきた。
「おはようございます」
『おはよう。相変わらず仲がよろしい同期だねぇ』
「はい。でも私怒られちゃってるんです、恵美加に」
すみれさんに旧姓を使うのか名前を変えるべきかを聞いてみた。
『もし、旧姓を名乗るなら結婚届と一緒に"旧姓使用届"も出してね。社内には真子みたいにこっちから言わないと届を出さない人がいっぱいいるから、困るのよ』
恵美加は両手を腰に当ててそんな事を社長の前で言ってしまってるけど、いいのかな?
社長はそんなことで怒る人ではないけどさ。
『君が届を出す立場になれるといいね、根本さん』
『じゃぁ、いい人紹介してくださいよぉ』
恵美加かふて腐れ気味に社長に訴える。
『まぁ、そのうちにね。でもこればっかりは"縁"や"運命"や"奇跡"や"相性"が伴わないとな』
『そんなに必要なんですかぁ?』
恵美加の言葉を社長は背中で聞いて、笑いながら社長室に去って行った。
社長が秘書室のフロアからいなくなったタイミングで、すみれさんが出社してきた。
「おはようございます」
『おはよう。相変わらず仲がよろしい同期だねぇ』
「はい。でも私怒られちゃってるんです、恵美加に」
すみれさんに旧姓を使うのか名前を変えるべきかを聞いてみた。