Special to me

『俺の思う、奥さん・・・"妻"の定義は、夫にとって一番の理解者であり続けること。そして"夫"の定義は、妻にとって一番の理解者であり続けること。そこから尊敬だったり、感謝だったり、愛情だったりがおのずとついてくる。無理するのでは決してなくて、自然な関係。それで十分』
「それは理想だよ。お金のことだってシビアになるし、お互いのイヤなところだって、もしかしたら見えてくるかもしれないし」
『そこを乗り越えられるかどうかが、妻と夫の資質が問われる部分なんじゃない？のんびり、ゆっくり行こうよ。社宅のためとはいえ、入籍は急がせてしまったからさ』

ダメだ。
晃樹には敵いそうもない。

「うん」

だって、私が思うことと、全く同じことを言葉にしてくれるんだもん。

こうして、この3日後の土曜日に私も引っ越しを完了させ、"新婚生活"が始まったのだった。