Special to me
披露宴に突入した。
入場や主賓の挨拶、乾杯。ケーキ入刀を終え、歓談の時間になった。
周りにやってきたのは真子の同期たち。
『米原さん、初めまして、ウツの同期です~』
そうか。
真子は会社では"ウツ"と呼ばれているのか。
ひととおり、男性陣から自己紹介をされる。
桐生くんに、花村くん、谷重くんに溝口くん。
「真子がお世話になってます」
『いえいえ、お世話しているのはコイツだけですから。俺達はただの飲み仲間でして』
"コイツ"と言って、指差されていたのは、女性。
『私、根本恵美加と言います。真子とは、向かいのフロアにいるものですから、いろいろお世話してまして。米原さん、白いタキシードが似合ってますね』
「ありがとうございます」
『恵美加、ちょっとさぁ、うちの旦那様にゴマすったって、何も出ないからね』
『あ~ら、私は純粋な気持ちで言ったまでなのに、失礼な子だ』
根本さんは笑いながら毒をつく。
入場や主賓の挨拶、乾杯。ケーキ入刀を終え、歓談の時間になった。
周りにやってきたのは真子の同期たち。
『米原さん、初めまして、ウツの同期です~』
そうか。
真子は会社では"ウツ"と呼ばれているのか。
ひととおり、男性陣から自己紹介をされる。
桐生くんに、花村くん、谷重くんに溝口くん。
「真子がお世話になってます」
『いえいえ、お世話しているのはコイツだけですから。俺達はただの飲み仲間でして』
"コイツ"と言って、指差されていたのは、女性。
『私、根本恵美加と言います。真子とは、向かいのフロアにいるものですから、いろいろお世話してまして。米原さん、白いタキシードが似合ってますね』
「ありがとうございます」
『恵美加、ちょっとさぁ、うちの旦那様にゴマすったって、何も出ないからね』
『あ~ら、私は純粋な気持ちで言ったまでなのに、失礼な子だ』
根本さんは笑いながら毒をつく。