Special to me
私も社長は"社長"ってちゃんと呼ぶけど、室長やマネージャーは"さん"だし。

色んな会社の特色のようなものがあるんだな、って感じた。

それにしても鉄道会社は男性社会。
女性が1人もいない。

だから、晃樹に"オフィス浮気ラブ"的なものの心配はない、と思う。

二次会の前に愛し合ってから、ちょっと私の頭がおかしなことになっているかも。

晃樹は私の好きなスーツ姿。
早くホテルに帰りたくなっちゃった。

晃樹はみんなと一緒にカラオケで盛り上がっているけど、ふとしたタイミングで

"早くホテルに帰って真子を抱きたい"と言われて、私の思っていることと一致してしまったことに、かなり恥ずかしさを感じたものの、嬉しかった。

やっとホテルに帰れたのが深夜1時。

私は必死にシャワーで髪を洗う。
セットされていた髪はスプレーのせいでガチガチなので、なかなかシャンプーが泡立たない。

すると、晃樹が手伝ってくれた。

私、実は男の人にシャンプーされるのが好き。
美容室でも男性の太めの指で洗われると、すごく気持ちがいいんだ。

「すごい、気持ちいい」
『え?だって気持ちイイことはこれからするんだけど?』
「もう、そうじゃなくてぇ」

晃樹に洗って貰えるのが気持ちいいんだということをアピールした。
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