Special to me
★想いを言葉にする時~side KOUKI~
彼女と約束した翌日の日曜日。
"お出掛け"と彼女は表現したけど、これはれっきとした"デート"普段はほとんどひとりで運転するこの車。
隣に女の子を乗せるのは何年ぶりだろう?
でもデートって、何をすればいいのかな。
俺はそのくらい、自分の恋愛の記憶を失っていた。
メールで教えてくれた、彼女の家に行く。
そこはマンションだった。
1階に着いて彼女に電話をする。
すると、既に1階で俺を待っていた。
『米原さーん』
手を振った彼女。
七分丈にロールアップしたジーンズ。上はカットソーに薄いブルーのカーディガンを羽織っている。
髪はオールアップ。
スッピンなその姿は、かなり幼く見える。
「真子ちゃん、どうぞ、乗ってください」
『失礼します』
今は8月下旬。
残暑が厳しい季節だけど、彼女が暑がらないように車の中は適度な気温を保つ。
「どこか、行きたいところある?」
『水族館に、行きたいです』
「水族館?なら、"トゥモローパラダイス"に行くか?」
『はい!』
彼女は屈託のない笑顔で俺を見た。
"お出掛け"と彼女は表現したけど、これはれっきとした"デート"普段はほとんどひとりで運転するこの車。
隣に女の子を乗せるのは何年ぶりだろう?
でもデートって、何をすればいいのかな。
俺はそのくらい、自分の恋愛の記憶を失っていた。
メールで教えてくれた、彼女の家に行く。
そこはマンションだった。
1階に着いて彼女に電話をする。
すると、既に1階で俺を待っていた。
『米原さーん』
手を振った彼女。
七分丈にロールアップしたジーンズ。上はカットソーに薄いブルーのカーディガンを羽織っている。
髪はオールアップ。
スッピンなその姿は、かなり幼く見える。
「真子ちゃん、どうぞ、乗ってください」
『失礼します』
今は8月下旬。
残暑が厳しい季節だけど、彼女が暑がらないように車の中は適度な気温を保つ。
「どこか、行きたいところある?」
『水族館に、行きたいです』
「水族館?なら、"トゥモローパラダイス"に行くか?」
『はい!』
彼女は屈託のない笑顔で俺を見た。