Special to me
「時計の時は、忘れられてしまったけど、これからは、俺をただの駅員じゃなくて、ひとりの男として、見てくれないだろうか」
俺は、真っすぐ彼女を見た。
彼女は、俺に微笑んでいる。
まるで天使のように。
「俺、真子ちゃんが好きだ。メイクも知らない、スッピンの頃から、ずっと」
すると、真子ちゃんの目から涙が零れてきた。
『ありがとう。そして、ごめんなさい』
ごめんなさい?
やっぱり、早すぎて、受け入れてくれないのだろうか。
急激に不安が襲ってきた。
「こんな俺、ダメかな。真子ちゃん、怖がらせちゃった?」
『違うんです。私、時計の時のこと忘れちゃってたのに、米原さんはずっと私のことを見てくれて、ありがとうという気持ちと、私はただ米原さんのことを駅員さんとして何の気もなく毎日改札を通り過ぎてホームから電車に乗っていたことを謝りたかったんです』
「仕方ないよ。真子ちゃんは宗岡駅のお客様だ」
『そんなの、イヤです!』
彼女の手が俺から離れ、声が大きくなった。
『遠すぎます。駅員とお客様って、私をその他大勢にしないでください!』
そう言う彼女が、あまりにも可愛すぎた。
俺は、真っすぐ彼女を見た。
彼女は、俺に微笑んでいる。
まるで天使のように。
「俺、真子ちゃんが好きだ。メイクも知らない、スッピンの頃から、ずっと」
すると、真子ちゃんの目から涙が零れてきた。
『ありがとう。そして、ごめんなさい』
ごめんなさい?
やっぱり、早すぎて、受け入れてくれないのだろうか。
急激に不安が襲ってきた。
「こんな俺、ダメかな。真子ちゃん、怖がらせちゃった?」
『違うんです。私、時計の時のこと忘れちゃってたのに、米原さんはずっと私のことを見てくれて、ありがとうという気持ちと、私はただ米原さんのことを駅員さんとして何の気もなく毎日改札を通り過ぎてホームから電車に乗っていたことを謝りたかったんです』
「仕方ないよ。真子ちゃんは宗岡駅のお客様だ」
『そんなの、イヤです!』
彼女の手が俺から離れ、声が大きくなった。
『遠すぎます。駅員とお客様って、私をその他大勢にしないでください!』
そう言う彼女が、あまりにも可愛すぎた。