Special to me
すみれさんの旦那さんの長野部長こと、長野慎(ナガノシン)さんは、ここ、龍成社の販売促進局・・・通称、促進局促進一部の部長さん。
同期同士の職場結婚だ。
『促進局は出張が多くて。さすがに去年部長になってからは減ったけど、せめて営業局にいればもう少し子供たちの面倒を見てくれたんだろうけどなぁ』
私は弁当を食べ終わり、自分のデスクに戻ってすみれさんと向かい合わせになる。
「やっぱり、結婚して何年も経つと、旦那さんにときめかなくなってしまうものなんですか?」
すみれさんはマグカップに入っているお茶を飲みながら、私に向かって微笑んだ。
『それは人それぞれじゃない?私が旦那に対してときめかなくなってしまったのは、私が旦那にときめかなくさせてしまったのかも知れないし。女を磨く余裕がないからなぁ。8歳と6歳の男の子と毎日戦争だから』
そんなすみれさんは、それでも秘書らしくメイクは崩れてないし、ヘアスタイルもバッチリ。スーツもくたびれている様子は全くない。
「私も、すみれさんのようになりたいです」
『なら、最初が肝心だよ』
「え?」
最初、って何だろう。
同期同士の職場結婚だ。
『促進局は出張が多くて。さすがに去年部長になってからは減ったけど、せめて営業局にいればもう少し子供たちの面倒を見てくれたんだろうけどなぁ』
私は弁当を食べ終わり、自分のデスクに戻ってすみれさんと向かい合わせになる。
「やっぱり、結婚して何年も経つと、旦那さんにときめかなくなってしまうものなんですか?」
すみれさんはマグカップに入っているお茶を飲みながら、私に向かって微笑んだ。
『それは人それぞれじゃない?私が旦那に対してときめかなくなってしまったのは、私が旦那にときめかなくさせてしまったのかも知れないし。女を磨く余裕がないからなぁ。8歳と6歳の男の子と毎日戦争だから』
そんなすみれさんは、それでも秘書らしくメイクは崩れてないし、ヘアスタイルもバッチリ。スーツもくたびれている様子は全くない。
「私も、すみれさんのようになりたいです」
『なら、最初が肝心だよ』
「え?」
最初、って何だろう。