Special to me
いつまでキスをしていただろう。
唇が腫れるのではないか。

でも、それでもまだ欲しくて。

『はぁ~・・・』

彼女は艶のあるため息を漏らす。

「真子ちゃん、この先、進んでもいいか?」

念のため、俺は確認をした。

『はい。でも、電気を消して欲しいです』

その提案は、本当は拒否したかったけど・・・

彼女が恥ずかしがると、俺に集中できないかも知れないと思って、俺は彼女の願い通りに電気を消した。

俺は再び布団に戻ると、先程散々していたキスを、再び彼女に落とした。

甘くて、美味しくて。
そして俺に男の反応をさせるには十分な感触だった。

いつの間にか、互いの浴衣は脱がされ、一糸纏わぬ姿となり、俺達は互いの愛に溶けていった。

体を繋げた時、一瞬苦痛に顔を歪めたように見えた彼女。

「真子ちゃん、大丈夫?」

『だ、大丈夫です。私、あまりこういうこと、経験がないものですから。しかも、その時の思い出が蘇ってしまって・・・』

「痛かったんだ」

体が繋がっている状態で言葉を交わす俺達。

黙って頷いた彼女。
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