Special to me
★駅員の日常~side KOUKI~
金曜日。
夜遅くなって突然の雨。
6月の梅雨の最中であるこの季節は、じめじめして鬱陶しい。
終電に近くなった今、早番の先輩は先に勤務を終了し、仮眠室に入った。
遅番の俺は、この日の責任者である助役さんとともに最終電車まで勤務する。
突然の雨でも、みんな用意が良く、折りたたみ傘をカバンから出して次々と足早に帰宅の途につく。
でも、1人だけ、駅の入り口に佇む女性。
あの、女性。
俺が最初に勤務していた駅で出会ってから、ずっと彼女の成長をその後異動したこの駅からずっと見守ってきた。
そして1年前、具合の悪くなった他人の女性を抱えて駅の事務室まで運んできた。
忘れもしない。
外見はあの頃からすっかり大人の女性へと変貌し、とても清楚なのに、その時やったことは、思いっきり男前。
勤務のたびに彼女を目で追いかけていた。
時にワンマンから。
あるいはラッシュ時間帯はホームでお客様の乗降を確認する係もあるので、日によってはホームから。
夜遅くなって突然の雨。
6月の梅雨の最中であるこの季節は、じめじめして鬱陶しい。
終電に近くなった今、早番の先輩は先に勤務を終了し、仮眠室に入った。
遅番の俺は、この日の責任者である助役さんとともに最終電車まで勤務する。
突然の雨でも、みんな用意が良く、折りたたみ傘をカバンから出して次々と足早に帰宅の途につく。
でも、1人だけ、駅の入り口に佇む女性。
あの、女性。
俺が最初に勤務していた駅で出会ってから、ずっと彼女の成長をその後異動したこの駅からずっと見守ってきた。
そして1年前、具合の悪くなった他人の女性を抱えて駅の事務室まで運んできた。
忘れもしない。
外見はあの頃からすっかり大人の女性へと変貌し、とても清楚なのに、その時やったことは、思いっきり男前。
勤務のたびに彼女を目で追いかけていた。
時にワンマンから。
あるいはラッシュ時間帯はホームでお客様の乗降を確認する係もあるので、日によってはホームから。