Special to me
『それと、俺がシフト作りを担当している間は、お前の希望は叶えてやるぞ。でも彼女はどうせ土日休みだろ?なるべく土曜日を明けにしてやりたいところだけどな・・・ま、何とかするよ』
「ありがとうございます」

曽我さんは頼りになる兄貴分だ。

ここ、宗岡駅には10人の常勤の助役さんがいる。
他の駅の倍以上の人数がいるのは、この駅は始発駅でもあるから。

10人のうち、3人の助役さんがいつも出勤している。
ひとりは宗岡駅周辺の助役さんのいない駅を見回る役目。

もうひとりは常に電車の運行状況をモニターで確認をし、始発電車のホームへの入線や、終点としてお客様を下した電車を引き上げる指示を出している役目。

最後の1人は、お客様のクレーム・・・ご意見処理や、車椅子のお客様の対応など、とにかくイレギュラーなことをする役目。

今日の曽我さんは今言ったうちの3番目の役割。
空いている時間で来月のシフト作りに頭を悩ませていた。

1人の1ヶ月の勤務日数や時間が決まっているので、パズルのように嵌めこんでいく作業は、毎月大変だ。
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