Special to me
「そんな、意地悪な質問しないでよ」
『俺は純粋な気持ちで真子に聞いているんだけど?』

そう言う晃樹は、私に含みのある笑顔を向けた。
明らかに何かを言わせたい、そんな表情。

「・・・私を、たくさん愛してください」
『まぁ、ちょっと表現が抽象的だけど、お望みのままに』

そう言うと、私を抱きあげて体を一瞬宙に浮かせた後、すぐ横のベッドにゆっくり寝かされ・・・

いつも以上に、甘い愛をたくさんくれた。

それは今日のホールケーキよりも、ずっと甘かった。
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