Special to me
『宇都宮さん、体が小さいから守ってもらえそうですね』
『ちょっと井上さん、背が低いのは結構コンプレックスなんですぅ』
『アハハハ。すみません。あと、これ、社長からお預かりしているのですが・・・』
と、手紙を真子に渡す井上さん。
『うっそ!』
手紙を読んだ真子が驚いている。
「どうしたの?」
『晃樹さん、今日が明け。明日が休みだよね』
「うん」
『社長から、今晩の宿泊と、私の明日の休みを追加でプレゼントされた』
封筒の中には、カードキーが入っていたらしい。
『だからですね』
「はい?」
井上さんが呟いた。
『この手紙、飲み物をお2人が選ぶ前に渡せって言われたんです。宿泊することが分かれば、アルコールの有無が決められるからでしょうね』
龍成社の社長。
俺達のためにどこまで手配してくれるんだ?
会ったこともないのに、申し訳ない。
「何か、すごいですね」
俺の声は、多分いつもより小さい。
『日頃の宇都宮さんの働きぶりへの感謝もあるのだと思います。大事に思う社員はもちろん、その社員が思う人への感謝は、同じくらいに提供したいと思われているのではないでしょうか。ですから、米原さんも社長の好意を遠慮なく受け取って構わないですよ』
『ちょっと井上さん、背が低いのは結構コンプレックスなんですぅ』
『アハハハ。すみません。あと、これ、社長からお預かりしているのですが・・・』
と、手紙を真子に渡す井上さん。
『うっそ!』
手紙を読んだ真子が驚いている。
「どうしたの?」
『晃樹さん、今日が明け。明日が休みだよね』
「うん」
『社長から、今晩の宿泊と、私の明日の休みを追加でプレゼントされた』
封筒の中には、カードキーが入っていたらしい。
『だからですね』
「はい?」
井上さんが呟いた。
『この手紙、飲み物をお2人が選ぶ前に渡せって言われたんです。宿泊することが分かれば、アルコールの有無が決められるからでしょうね』
龍成社の社長。
俺達のためにどこまで手配してくれるんだ?
会ったこともないのに、申し訳ない。
「何か、すごいですね」
俺の声は、多分いつもより小さい。
『日頃の宇都宮さんの働きぶりへの感謝もあるのだと思います。大事に思う社員はもちろん、その社員が思う人への感謝は、同じくらいに提供したいと思われているのではないでしょうか。ですから、米原さんも社長の好意を遠慮なく受け取って構わないですよ』