Special to me
「でもこれ、嬉しすぎて外したくない」
『気持ちは分かるけど、外すよ』

と、真子は俺の首に巻かれていたマフラーを外し、目の前のローテーブルに置いた。

すると、真子は次に、直前までマフラーが巻かれていた俺の首に沢山のキスをした。

「マフラーより暖かいよ」

俺の言葉に微笑んだ真子。

その表情に耐えられず、そのままソファーに横たわってキスをした。

互いに着ているのはバスローブ。
肌を合わせるのにはあまりに簡単は格好だった。

ここにはキングサイズのベッドがあるのに、そこに移動することさえも苛まれ、すっかりスイッチが入ってしまった俺達。

でも、残念ながらここまで来て"アレ"がないことに気付いた。

それは、真子は既に分かっていたようだ。

『このまま、お願い・・・』

真子の顔を見れば、俺の好きなもう1つの表情。

妖艶な"女"の顔。

「大丈夫なのか?」
『晃樹、今度から私の体のリズム、覚えて欲しいな。明後日くらいには来るから、今はそのまま・・・大丈夫』

そう言うと真子は俺の体を引き寄せてキスをした。
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