ウェディングドレスと6月の雨
 給湯室に戻る。息が荒くなっていることに気付いて、私は軽く深呼吸した。駄目だ、掻き乱される。こんなにも乱されて、穂積さんを好きなことに、本当に好きなことに気付かされて。

 どうしたらいいんだろう……。


 そんなことを考えながら部長用のお茶の準備をした。





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