W王子【完結】
そんな感じで学校が終わった。
「姫乃ちゃんばいばーい♪」
「うん!!ばいばい!!」
由加ちゃん達は、私と反対方向。
一人で帰らなきゃいけないのです↓↓↓
「…つまんないなぁ……」
その時―……
「あ、この子だろー??」
「そうそう!!俺のクラスに来た転校生っ」
「まじ!?可愛いんだけど♪」
……な、なんだこの人達っ
気付いたら、もうその人達に囲まれて
逃げ場を失ってしまった………
「姫乃ちゃんだっけ?」
「名前も可愛いなっ」
「え…ちょ……」
後ずさり……
だが、私を囲んでる人達の中の一人に、ぶつかってしまった。
「帰る人いないなら、俺等と一緒に帰ろーぜ♪」
そう言うと、男の人が強引に私の手を引っ張った。
「ちょ…痛いですっっ」
何を言っても、無視……
(本気でヤバイぞ……)