W王子【完結】
「隣のクラスの、小林っていう奴。」
「ふーん、可愛いぃ??」
「別に可愛いくねぇ」
二人の会話、
理解不能~
頭の上で、三つくらいハテナマークを浮かばせた私に
遥くんは答えた。
「優雨はモテモテなんだよ♪」
「そーなんだ!」
…まぁ、
見た感じで分かるけど。
この整った顔と
180㎝くらい身長、
似合う焦げ茶色の短髪には
世の女性は、ほっとけないだろう。
「それでね!一日3回は告白されてるんだよ!!」
さ…三回!!!??
「優雨のファンクラブもあるし、ストーカーもいるんだよ♪」
ファンクラブまではいいけど……
遥くん、
ストーカーはそんな満面の笑みで言っちゃだめだよ………
「けど全部振ったけどねぇ!」
「え!?振ったの!!?」
もったいないなぁ……
「女の子には興味ないんだって!!」
「遥、喋りすぎたから」