W王子【完結】
ジャ――――ッ
キュッ
手を洗って、トイレから出た時だった。
パシャッ
「!!!」
私は思わず目をつむった。
「姫乃ちゃんの6枚目~」
「は?」
私は目をそっと開けた。
そこには、白いケータイを横向きに持って立つ男の子がいた。
「でも、今のはちょっとぶれちゃったなあ……」
「な…何?」
「でも姫乃ちゃん、全部可愛いからいいっか♪」
……待って、
掃除の時間にも
シャッター音が聞こえた……
もしかして、
盗撮してたわけ??
「ちょっと何やってんのよ!?」