W王子【完結】
「お待たせ―♪」
遥くんがやってきた。
優雨くん…
じんべい似合うなぁ……
「じゃあ行こ―☆」
花火大会があるのは、お祭り広場だった。
やっぱり、
人がいっぱいいるや―
朝からずっと、
優雨くんといるのに全然発展がない……
私の恋なんて、
叶わないんじゃないのかなぁ……
花火大会が始まるまで、私達は屋台を歩き回った。
*-*-*
「遥ぁ」
「加藤何ぃ?」
「協力してほしい☆」
「協力ー??」
樹莉は、悪戯な笑みを浮かべ
姫乃と優雨に聞こえない声で
遥に囁いた。
「姫乃は優雨が好きなの!だから、花火は二人きりで見よって思うんだあ!!」
「そうなんだあ!僕協力したあい♪」