W王子【完結】









私達は無言のまま、近くにあったベンチに、適当に座った。


皆花火を間近で見ようと広場の向こうに
集まっている。






てか……
優雨くんと二人きりなんて……
超気まずいじゃん。





ドンド――ン!!
パ――ン………



花火大会……
始まっちゃった……



でも………








火花をとばして
夜空に消えていく次々に打ち上げられる花火が
キレイだった……








だから、








その時だけ、
見とれた………









ヒュ――――ン……



最後の花火が打ち上がった。








パ―――――ンッッ








「……っ」








私と優雨くんの唇が重なった。
















…………え??




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