W王子【完結】
皆が歓声を上げる。
「優雨……くん?」
「……津高」
イキナリ、優しい声で喋りかけられて
私はドキッとなった。
「津高、好きだ」
「////」
そう言って優雨くんは、私の手を握る。
「津高わ?」
「……」
私は………
私は…………
私は、
優雨くんが………
誰よりも好き………
「好きだよぅ……」
もう、周りの声なんて聞こえなかった。
今起こっていることが幸せすぎて、
胸が張り裂けそう……
優雨くん……
大好き…………
誰よりも…………
「………大好き」
ギュッ………
「姫乃って呼んでいい?」
見たことないくらい、優雨くんの可愛い笑顔―……
「うん……私も…優雨って……優雨って呼んでいい?」
「当たり前だし」
「もう一回…いい?」
「うん…」
「……っ////」
私達はまた、キスをした。
夜空を見上げたら、星屑が眩しく輝いていた―……