(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
「もう、あと3日で中体連なんですよねー。」


「そうだね。早いもんだねー。時が経つのは…。」


「翼先輩、老人みたいですよ…。」


「あはは〜。でも、負けたら俺たちはそこで引退だからねー。負けちゃいられないよ。今年こそは優勝しないとね。」


「ですよね…。きっと大丈夫ですよっ!今年は良いメンバーそろってるんでしょ?」


放課後、早く来すぎた私と翼先輩は色んな話で盛り上がっていた。


「そうなんだよ。2年と1年が活躍するだろうね。海斗も絶対、スタメンだと思うよ。」


「なんで、笑ってるんですか…。」


「旦那さんじゃないか?」


「もー。違いますってっ!」


「そうかな?」


「そうです!」


今日それを言われたら、また赤くなっちゃうよ…。

「あっ、みんな来たみたいだね!」


「本当だっ!」


「明日は終業式かぁー。練習量上げていかないとねっ!マネも頑張ってよ?」


「はいっ!勿論ですっ!」

笑顔で敬礼すると、翼先輩も太陽みたいな笑顔を浮かべて、グラウンドの方へ歩いて行った。


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