(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
「お疲れ様でしたー!」

ハードな練習も終わり、辺りも真っ暗になった。

口々に挨拶をして、帰ってゆく。

この時の、みんなの顔、いつも昨日のみんなと違う。

昨日より、きっと成長したんだなって思う。

「あーっ!疲れたぁぁ〜」

今でも最後まで残らないといけないのは辛い。

慣れない。

1人でも大声出しとかないと、恐怖で足が震えるし…っ!

鍵をしめ、さっさと帰ろうとすると、目の前で黒い影が動いた。

ーバンッ!

何かがぶつかる音が聞こえる。

「ヒイッッ!なっ何⁉︎」

恐怖に怯えながら、じっと目を凝らした先にあったのは、呆れた顔で苦笑いする海斗の姿だった。


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