(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
「ふわぁぁぁ〜」

大きなあくびをして、ベッドに潜ろうとすると、何かに引っかかった。

「ん?」

小さく唸り、足元の何かを手で掴むと、そこには、小さなお守りがあった。

「めっちゃ、昔のやつじゃん。古っ!」

シミで汚れ、お守りという字も見えにくくなっていた。

「こんなの、不幸が来そうだし…。…あっ!」

お守りを見つめていると、いいことを思いついてしまった。

「満月いいぃー!」

満月の部屋の前で大声で満月を呼んだ。

「何?」

目を擦りながら、不機嫌そうに満月がドアを開けた。

「ごめんよっ!夜遅くに!フェルト持ってなぁい?」

「あるけど…。」

「頂戴っ!」

「待ってて…。何作るの?」

問いかけながら、満月はチェストの引き出しを上から順に開けて行った。

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